東京電力は9月9日、福島第1原発の正門の近くにある入退域管理棟のトイレで関連企業の作業員が意識不明の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡したと発表しました。
東電によると、作業員は60代男性。同日午前に構内の各施設から使用済みのカバーオール(保護衣)を回収していました。作業後の休憩時間が終わっても男性が戻ってこないため、同僚の作業員が探したところ午後0時45分ごろ、トイレの個室で意識不明の状態で見つかりました。
午後0時57分に救急医療室に運ばれたときには心肺停止状態だったため救急車で運ばれ、搬送先の病院で午後3時10分に死亡が確認されました。死因は特定できていないといいます。
川内1号機が営業運転移行・・規制委の検査終了
原子力規制委員会は9月10日、新規制基準に基づき初めて再稼働した九州電力川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)について、必要な検査をすべて終えたと発表しました。使用前検査の合格証と定期検査の終了証が藤原伸彦所長に交付され、川内1号機は営業運転に移行しました。法律で来年10月の次の定期検査まで、13カ月間運転できると定めています。
(「しんぶん赤旗」2015年9月11日より転載)