関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)に下った再稼働差し止め仮処分決定(4月)に対し、同社が行った異議申し立ての第2回審尋が9月3日、福井地裁(林潤裁判長)で開かれました。住民側、関電側、裁判所の3者で、非公開で行われ、裁判所から出ていた質問書に関電側が回答しました。
住民側によれば、質問は、▽原発耐震設計の要となる「基準地震動」の問題で現在の策定手法が抱える不確かさが考慮されているか▽安全余裕▽使用済み燃料プールの安全性・・など。
高浜3、4号機は差し止め仮処分決定が覆されない限り、法律上は再稼働できなくなっています。住民側は審尋後に会見し、「高浜の仮処分決定を守りきることが、全国の原発裁判の中で一番重要なたたかいだ」と報告しました。
この日は、関電大飯原発3、4号機(同県おおい町)に対する住民側からの差し止め仮処分申し立ての第4回審尋も行われました。
次回は10月8日です。
川内原発の核燃料11日から搬入
九州電力は9月4日、川内原発2号機(鹿児島県)の原子炉に11日から核燃料を搬入すると原子力規制委員会に報告しました。4日程度かけて157体の燃料を入れる作業を行います。
(「しんぶん赤旗」2015年9月5日より転載)