首都圏反原発連合(反原連)は9月4日、原発ゼロを求める首相官邸前行動を行いました。11万人以上の福島県民が避難生活を強いられ、汚染水問題など事故収束の見通しも立たないなか、原発再稼働に突き進む安倍晋三政権。1500人(主催者発表)の参加者は、「安倍晋三は原発やめろ」などとコールしました。
東京都足立区から初めて足を運んだ男子学生(22)は、「政府がいう原発再稼働の必要性は納得できません。今年の夏の猛暑も原発なしで乗り切ったわけだし。現場の声を聞いて、自分の意見をしっかり決めたいと思います」と話していました。
埼玉県小川町の男性(73)は「汚染水の問題など、安倍首相はウソにウソを重ねて原発を推進しようとしています。いけないことはいけないと粘り強く声をあげていきます」と語ります。
官邸前抗議行動に百数十回参加してきたという川崎市の女性(69)は「福島原発の問題は、東電と政府の責任ですが、私たちもその電気を使ってきました。政府にウソをつかれても裏切られても、あきらめずに、この運動を続けていきます」と話しました。
宮本徹議員が再稼働を批判
4日夜、日本共産党の宮本徹衆院議員が原発ゼロ、再稼働反対の行動に参加し、国会正門前でスピーチしました。宮本氏が「IAEAの福島原発事故についての最終報告が先日出されました。事業者にも政府にも『安全神話』があったと指摘しています。安倍政権はいまだに『安全神話』にどっぷりつかり、川内原発の再稼働をすすめようとしています。許せないじゃありませんか。安倍政権をノックアウトしよう」と訴えると、「そうだ」の声が上がりました。
(「しんぶん赤旗」2015年9月5日より転載)