原子力規制委員会は9月2日、四国電力伊方(いかた)原発(愛媛県)で行われる政府の原子力総合防災訓練の実施計画を了承しました。東京電力福島第1原発事故後、同訓練は3回目。11月上旬に2日間実施される予定です。
訓練は、地震によって外部電源が失われ、注水機能を喪失して放射性物質が放出される想定で行われます。地震と原発事故の複合災害の中で、一般の災害対策本部と原子力災害対策本部の合同会議を開くなど意思決定過程を確認するほか、地元自治体が策定した計画通りに住民が避難できるか確かめるとしています。
隣の八幡浜市「条件付き賛成」・・伊方の再稼働
原子力規制委員会が新規制基準に適合すると判断した四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の再稼働をめぐり、同町に隣接する八幡浜市の大城一郎市長が9月2日、県庁に中村時広知事を訪ね、再稼働に条件付きで賛成すると表明しました。原発30キロ圏7市町のうち、賛否を表明した自治体は初めて。
(「しんぶん赤旗」2015年9月3日より転載)