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遺品に真実凝縮 返還求める陳述・・元動燃職員遺族

 動力炉・核燃料開発事業団(当時、略称「動燃」)の総務部次長だった西村成生氏(享年49歳)の遺品返還を求める訴訟の第2回口頭弁論が8月31日、東京地裁で行われました。

 西村さんは、高速増殖炉「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故で、動燃のビデオ隠し問題の報道対応をしていました。記者会見に出た直後の1996年1月、宿泊先の8階から「飛び降り」たとして、警視庁中央警察署が自殺と断定しました。

 同署は、西村さんが死亡時に着ていた衣服や靴など、真相究明の手がかりとなる遺品13点を遺族に返還していません。

 原告で妻の西村トシ子さんは陳述で、成生さんの死亡時刻など警察の説明に多くの矛盾があることを指摘。

 「遺品が返還されない事に、真実が凝縮されている。遺族は真実を知る権利がある。捜査資料の開示、遺品の返還を求める」と訴えました。被告の東京都などは争う構えです。

(「しんぶん赤旗」201591日より転載)

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