政府の原子力災害対策本部(本部長・安倍晋三首相)は8月7日、東京電力福島第1原発事故の影響で、ほぼ全域が避難指示区域に指定されている福島県楢葉町について、9月5日に避難指示を解除することを正式決定しました。全町避難した県内7町村で避難指示が解除されるのは初めて。
浄化地下水放出 福島県漁連が要望書案・・11日に国、東電に提出
東京電力福島第1原発で1〜4号機建屋周辺の井戸「サブドレン」でくみ上げた放射性物質で汚染された地下水を浄化して海に流す計画をめぐり、地元の福島県漁業協同組合連合会(県漁連)は8月7日、同県いわき市で会合を開き、計画実施に当たっての要望書案をまとめました。県漁連は11日に開く臨時組会長会議で政府と東電に提出し、各項目の実現を条件に計画を容認するといいます。
要望書案には、海に放出する際の放射性物質濃度の基準厳守や、風評被害対策の実施などを盛り込みました。第1原発専用港の岸壁に鋼管を並べて打ち込み、汚染された地下水の流出を防ぐ遮水壁を早期に完成させ、港湾内の水質改善を図るよう求めています。
(「しんぶん赤旗」2015年8月8日より転載)