中国電力は6月30日、島根原発(松江市)で低レベル放射性廃棄物を固める際、使用する水量を量る機器の検査記録報告書に偽造があったと発表しました。外部への放射能漏れはないといいます。
中国電によると、偽造が見つかったのは4回分の検査記録報告書。2013年11月〜14年10月にメーカーに検査を依頼し、検査記録に基づいて報告書を作成するはずでしたが、担当した保修部の男性社員は依頼をしていませんでした。
この社員は13年11月以前の記録の日付を書き換えるなどして、報告書を偽造。
日本原燃による6月の監査で、記録の原本を提出するよう求められましたが4回分の持ち合わせがなく、報告書の偽造が発覚しました。
低レベル放射性廃棄物は、搬出する前に水で練ったセメントで固めますが、水の量が適切でなかった可能性があるとして、9月に予定していたドラム缶1240本分の搬出を見合わせます。
(「しんぶん赤旗」2015年7月2日より転載)