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浜岡3号機審査申請・・震源域「世界一危険な原発」

中部電力

 巨大地震の想定震源域に立地する浜岡原発3号機(静岡県御前崎市)について、中部電力は6月16日、再稼働の前提となる新規制基準への適合性審査を原子力規制委員会に申請しました。浜岡原発の申請は昨年2月の4号機に続いて2基目です。廃炉が決まった以外の全国43基のうち、審査を申請したのは15原発25基になりました。

 申請によると中部電は、想定される地震の揺れ(基準地震動)を1200ガルに設定。敷地に達する津波の高さを21・1メートルと想定し、高さ22メートルの防波壁などの対策をとるとしています。

 東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型原発に義務づけられた、格納容器の破損を防ぐための「フィルター付きベント(排気)」設置工事も進めており、完了時期を2017年9月と見込んでいます。

 浜岡原発は東海地震を含む南海トラフで起こる最大規模の地震の想定震源域に立地し、「世界一危険な原発」といわれます。福島第1原発事故後の11年5月、当時の政府の要請で運転中の4号機と5号機を停止しました。3号機は定期点検中でした。

 浜岡原発は5基の原子炉があり、1、2号機はすでに廃炉が決まっています。5号機は停止作業中に海水が流入する事故が発生し、原子炉内に海水によるとみられるさびが見つかり、点検を続けています。

 静岡県内には、同原発の再稼働反対をはじめ、永久停止・廃炉を求める声が根強くあります。

(「しんぶん赤旗」2015年6月17日より転載)

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