食費しか削れません・・仮設住宅で1人暮らしの赤松雄二郎さん(58)=仙台市=
仮設住宅は冬は寒く、夏は暑いです。仮設に移ってから風邪を引きやすくなり、今までかかったことのない肺炎に2回かかりました。暖房にかかる燃料費がかさみます。
夏は、仮設の中にいて熱中症になりました。窓が南側にしかないので、空気の循環が悪いのです。
震災前から病気で働けず、障害年金と生活保護費を合わせた10万円ほどで生活しています。被災者への医療費免除は、仮設にいる間だけでも続けてほしい。
消費税増税は重い負担です。
週2回、1回3千円の予算で食品の買い物をしていますが、増税されたら1回の予算を2千円に減らさないといけません。食費の他に削るところがないのです。消費税増税は今からでもやめてほしいです。
復興公営住宅に早く・・岩手県釜石市の桜木町仮設団地自治会長、大和田泰佑さん(70)
復興は言葉で言うほど簡単ではないと感じています。東京オリンピックが決まったと聞いて、喜ばしいと思う半面、「大変だな」と思いました。今でも建設資材と人手が不足しているのに、期日の決まったオリンピックのためということで東京に持っていかれるのではないかと心配です。
釜石では2019年のラグビーワールドカップ開催地の誘致をしていますが、莫大(ばくだい)な費用をかけてスタジアムをつくって、終わったあとはどうなるのでしょうか。一方で災害復興公営住宅の建設は遅れています。
今月14日には大きなイオンモールが開店します。出店には市長が積極的だったそうです。しかし、中小商店への影響は大きいのではないか。
私の一番の願いは、仮設の被災者が早く復興公営住宅に入れるようにしてほしいということです。