東京電力は6月1日、福島第1原発(福島県大熊町・双葉町)に新設した大型休憩所の開所式を行いました。
大型休憩所は、原発作業員が使用するために福島第1原発の敷地内に設けられた9階建ての建造物で、1200人を収容でき、約320人が利用できる食堂や売店などもあります。
これまで作業員の休憩所は免震棟内など複数力所に分散しており、横になって休むのも難しいほど手狭でした。作業員が1カ所にそろってミーティングを行えないため、連絡事項の伝達にも支障がありました。
小野明所長は「廃炉を進めるうえで、作業環境は非常に大きなポイント。これにとどまらず線型低減など環境改善に取り組む」と話しました。
同原発に1日に出入りする作業員数は約7000人にのぼり、日本共産党の国会議員や地方議員、市民団体などが、安全や衛生など作業員の労働環境の改善を求めて質問や要請を行ってきました。
(「しんぶん赤旗」2015年6月2日より転載)