首都圏反原発連合は5月29日、首相官邸前抗議行動を行いました。鹿児島・口永良部島の噴火など火山・地震列島日本で原発再稼働をしようとしている安倍晋三政権の危険性が浮き彫りになっています。雨のなか、1200人(主催者発表)の参加者は、「噴火の予知はできない! 原発は廃炉に!」などのプラカードを手に「原発なくせ」と訴えました。
東京都足立区の男性(62)は「口永良部島の噴火で“火山噴火は予知できる”という九州電力の言い分がいかにまやかしか明らかになった。地震・火山国に原発をつくった国の政策が誤りだった」といいます。
東京都立川市の男性(29)は「自然災害は止めることはできない。事故があった時のリスクを考えると、再稼働は怖い。原発はゼロにしなければ」。
横浜市の女性(53)は「火山の危険があり、住民の逃げ道も確保されていないのに、川内原発が安全なんて現実的じゃない。草の根で原発の危険性を知らせ、反対の声を大きくしたい」と語りました。
吉良、藤野氏スピーチ
日本共産党の吉良よし子参院議員と藤野保史衆院議員は29日、首相官邸前抗議行動に参加し、国会正門前でスピーチしました。
藤野氏は、原子力規制委員会の新規制基準におけるコスト負担能力の審査対象があまりにも狭いことをあげ、「こんな審査で再稼働はありえない」と批判しました。
吉良氏は、安倍首相が、2030年度の電源構成で原発を2割にすることを「低減」だと言っていることについて、「今は稼働原発ゼロで、2割にすることは低減ではない。やるべきは原発すべてを廃炉にすることです」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」201年5月30日より転載)