口永良部島は、九州電力が川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働の前提となる新規制基準の適合性審査の申請でとりあげた、同原発から160キロ圏内にある火山の一つ。原子力規制委員会が火砕流到達距離としている160キロ圏内には、九電が将来活動する可能性があるとする火山が、口永良部島を含め14火山あります。
規制委は、27日に川内原発1号機の審査を終了し、新規制基準に適合しているとお墨付きを与えました。しかし、これらの火山には、過去に立地地点に大きな影響を与えた火山が含まれています。九電は、こうした火山に対しては「モニタリング」を行うとしていますが、口永良部島新岳の活動は急激に変化しました。「不意打ち」を受けることはないのか―。懸念の声が上がっています。
(松沼環)
(「しんぶん赤旗」2015年5月30日より転載)