千葉市中央区蘇我町の東京電力千葉火力発電所敷地内を放射性廃棄物の最終処分場候補地として選定した問題で、原発再稼働に反対する千葉市の「つながろう福島　チバでも」実行委員会（竹山洋司代表委員）と日本共産党中部地区委員会は５月２２日、衆議院第１議員会館で、環境省に申し入れ書を提出し、撤回を求めました。

　参加者は「選定地は海岸に面していて津波の危険性があり、沿岸部の老朽化したコンビナートでは火災が頻発している。東日本大震災では市原市にあるコスモ石油干葉製油所のタンクが爆発、炎上し消火できなかった」「選定地は埋め立て地であり、地震で護岸ごと流される側方流動（地盤流動現象）の危険性はないのか」などと質問しました。

　環境省の担当者は「仮定の質問には答えられない。不十分な点は再調査も必要。今の段階では判断はできない。詳細調査を実施する前に撤回することはない」と答えました。

　申し入れには、日本共産党の斉藤和子衆院議員、椎葉かずゆき参院比例候補、浅野ふみ子参院選挙区候補、寺尾賢県議、佐々木友樹、椛渾洋平両千葉市議、志位和夫衆院議員秘書らが参加しました。

（「しんぶん赤旗」2015年5月24日より転載）