首都圏反原発連合(反原連)は22日、原発再稼働に反対する首相官邸前抗議行動を行いました。2012年3月から始まった行動はこの日で150回目。安倍晋三政権は川内、高浜、伊方の各原発の再稼働を狙っています。1300人(主催者発表)の参加者は「原発やめろ」「自然エネルギーに転換を」と訴えました。
反原連のミサオ・レッドウルフさんは「昨年5月、100回目の時に動いていた原発はゼロでした。150回目を迎えた今日も稼働中の原発はゼロです。運動の力です。私たちの力で永遠に原発が動かない状況をつくろう」と呼びかけました。
福島市から初めて参加した男性(64)は「安倍首相に、『福島に来て現実をよく見てください。事故は収束していない、再稼働なんてすべきじゃない』と言いたい。毎週ここで原発反対の声を途切れずにあげていることに励まされています。原発ゼロまで頑張ります」と話しました。
反原連は、リーフレット「NO NUKES MAGAZINE(ノーニュークスマガジン)」の最新版「エネルギーシフト編」の配布を開始しました。
藤野・吉良氏がスピーチ・・原発反対の官邸前抗議行動
日本共産党の藤野保史衆院議員と吉良よし子参院議員は22日、原発に反対する官邸前行動に参加し、国会正門前でスピーチしました。
藤野氏は「電力の自由化と言いながら原発を優遇する電気事業法改定案が衆院を通過しました。廃案に向け、全力をあげる」と話しました。
吉良氏は、20日に原子力規制委員会が四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の再稼働を「適合」とする審査書案を出したことにふれ、「南海トラフの大地震がいつくるか分からない、住民避難の問題は置き去りにされており、再稼働は絶対に認められない」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2015年5月23日より転載)