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凍土遮水壁の試験凍結開始・・福島第1 東電

東京電力は4月30日、福島第1原発の汚染水増加抑制策の一環で1〜4号機建屋周辺の地下を「氷の壁」で囲う凍土遮水壁について、一部で試験的な凍結を始めました。原子力規制委員会が28日に認可しました。

東電は設備の運用状況や凍結の状態、地下水への影響などを調べ、本格的な稼働時期を検討します。

凍土壁は、建屋周辺の地中に打ち込んだ凍結管にマイナス30度の特殊な液体を流して土壌を凍らせ、建屋内への地下水の流入を抑える計画。配管の総距離は約1500メートルに及びます。

凍結を始めるのは、建屋山側の凍結管1036本のうち58本。山側では既に、凍給管を打ち込む工事が9割以上終わっています。一方、海側では3割程度しか終わっておらず、凍結開始のめどは立っていません。

第1原発では、高濃度汚染水がたまっている建屋地下に山側から地下水が1日300トン流入し、汚染水増加の一因になっています。東電は凍土壁が完成すれば、地下水の流人量を半分以下にできるとみています。

凍結は3月に始める予定でしたが、労災事故が相次いだため工事が中断したことなどから、4月にずれ込みました。

(「しんぶん赤旗」2015年5月1日より転載)

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