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地震想定評価は過小・・愛媛・伊方差し止め訴訟 原告が訴え

 伊方原発(愛媛県伊方町)の再稼働を国に申請している四国電力に対し、県内外の1338人が起こしている運転差し止め訴訟の第10回口頭弁論が2月10日、松山地裁(西村欣也裁判長)でありました。

 原告側は、伊方原発から約5キロ沖にある活断層「中央構造線」の危険性を挙げたほか、基準地震動(耐震設計の基準となる揺れの強さ)の想定手法に「根本的な欠陥」があると主張。被告の四電側は異議を述べました。

 原告側は次回(4月14日)までに反論する意向です。また、すでに原子力規制委員会による基準地震動の審査が終わったとして、再稼働前の判決を裁判所に求めました。

 意見陳述には、原告で松山市内の介護老人保健施設に勤める益田紀志雄さん(74)、原告団事務局長の和田宰さん(62)が立ちました。益田さんは「約100人の人所者のほとんどが重度障害の高齢者。長距離避難させるためには多くの車両と人手を要し、実際上不可能」と述べ、和田さんは「基準地震動のことがとても心配。(四電の想定が)過小評価であることは明らか」と訴えました。会見した中川創太弁護士は、原告側の主張の一部整理が4月14日まで行われることを明らかにし「いよいよ判決に向けての争点整理が進行している」と語りました。

(「しんぶん赤旗」2015年2月11日より転載)

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