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甲状腺がん疑い4人・・福島県の健康調査2巡目 & 東電への賠償金 地裁が請求棄却・・労災死訴訟

 東京電力福島第1原発事故を受け、福島県が当時18歳以下の県民を対象に実施している甲状腺検査で、県は25日、4月から実施している2巡目の調査で4人が甲状腺がんの疑いと診断されたことを明らかにしました。4人は事故直後から始まった1巡目の検査では異常がないとされていました。

 福島市で同日開かれた有識者検討委員会の会合に県が報告しました。検討委の星北斗座長(県医師会常任理事)は終了後の記者会見で、「現時点で断定的には言えないが、放射線の影響は考えにくい」と従来通りの見解を示しました。

 2巡目は、事故当時は母親の胎内にいた子どもも含め約38万5000人を対象に実施。10月末時点で約6万500人の結果が確定しました。甲状腺がんの疑いとされた4人は男子3人、女子1人で、当時6〜17歳でした。

 会合で県は1巡目の結果も示しました。受診者は29万6000人で、受診率は約80%。10月末時点で甲状腺がんやその疑いと診断されたのは、6月末に比べ5人増の109人でした。うち甲状腺がんと確定したのは同27人増の84人で、1人は良性でした。

 

東電への賠償金地裁が請求棄却・・福島第1労災死訴訟

 東京電力福島第1原発事故の収束作業中、下請け会社から派遣された元作業員大角信勝さん=当時(60)=が心筋梗塞で死亡したのは、東電などが安全配慮義務を怠ったからだとして、妻が東電や東芝など4社に計3080万円の賠償を求めた訴訟の判決で、静岡地裁(村野裕二裁判長)は12月25日、請求を棄却し

ました。

 村野裁判長は、東電など4社は「元作業員に対し事実上の指揮監督をしていた証拠はない」と認定。「工事の発注者や元請け会社としての安全配慮義務はない」と判断しました。

 判決によると、大角さんは2011年5月13日から、東電が東芝やIHIなどに協力を求めた原発復旧のための配管工事に、4次下請け企業の作業員として従事。翌14日早朝に体調が急変し死亡しました。

 判決後、記者会見した妻でタイ国籍のカニカさん(56)は「東電は線香1本くれない。あまりに冷たい判決」と語り、26日にも控訴するといいます。

(「しんぶん赤旗」2014年12月26日より転載)

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