国民世論を無視した九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働は許さないと24日夜、首都圏反原発連合(反原連)は、東京都千代田区にある九州電力東京支社前で抗議行動を行いました。約200人(主催者発表)が参加。「川内原発再稼働反対」などと書かれたプラカードを持ち、「原発やめろ」とコールしました。
安倍政権は、川内原発を突破口に、関西電力高浜原発3、4号機など各地の原発再稼働を狙っています。しかし、川内原発の再稼働をめぐっては、火山噴火対策や事故が起きた場合の避難計画など、数多くの問題が指摘されています。
仕事終わりに駆けつけた東京都中野区に住む男性(52)は、「いまだに故郷に帰れない人たちのことを思うと、二度と同じような事故を繰り返してはいけないと思っています。それなのに、きちんとした避難計画ができていないのに川内原発を動かそうとしている。国民の声で原発を推進しようとしている人たちを追い詰めていきたい」。
同町田市から参加した女性(62)は、「安倍首相は原発を動かしたがっているようですがそうはいきません。私たちが声を上げ続けた結果、いま日本で稼働している原発はひとつもない。このことに自信をもって来年も行動していきたい」と話しました。
反原連は26日午後6時から、年内最後の首相官邸前抗議行動を行います。
(「しんぶん赤旗」2014年12月25日より転載)