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福島第1原発 セシウム濃度900倍超・・2号機建屋近く 地下水46万ベクレルに

 東京電力は10月24日、福島第1原発2号機原子炉建屋近くの「サブドレン」と呼ばれる井戸2カ所でくみ上げた地下水から、高濃度の放射性セシウムを検出したと発表しました。22日採取分は最大で1リットル当たり46万ベクレルで、昨年(2013年)11月採取分(同500ベクレル)の900倍以上。東電は、台風による大雨で建屋の屋根や周囲の泥に付いた放射性物質が流れ込んだ可能性があるとみて、詳しく調べます。2カ所の井戸からのくみ上げは当面、停止します。

 東電は汚染水対策の一環として、建屋近くの井戸でくみ上げた汚染地下水を浄化して海に流す計画を立て、地元の漁業関係者と協議を進めています。浄化設備ではセシウム濃度を1万分の1以下まで下げられるとしていますが、今回検出された水準の濃度が続けば、浄化しきれない可能性もあります。

 東電によると、高濃度セシウムが検出されたのは、試験的にくみ上げて検査した3カ所のうち2カ所。いずれも2号機建屋から数メートルに位置します。46万ベクレルが出た井戸は23日採取分も同42万5000ベクレルを検出。もう1カ所の同日採取分も同32万1000ベクレルでした。22日に採取した残り1カ所は同24ベクレルでした。

濃度は低下 

 東京電力は10月25日、福島第1原発2号機近くの井戸(サブドレン)で22日に採取した地下水に含まれる放射性セシウムが昨年(2013年)の900倍以上にあたる1リットル当たり46万ベクレルという高濃度で検出された問題で、24日採取分の測定値を公表しました。当該の井戸の地下水から同470ベクレル、同じく高濃度だった隣の井戸の地下水からは同5200ベクレルの放射性セシウムが検出されました。

(「しんぶん赤旗」2014年10月26日より転載)

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