首都圏反原発連合(反原連)は10月24日、首相官邸前で抗議行動を行いました。川内(せんだい)原発の再稼働について原子力規制委員会も安全性の確証を示せないなか、安倍晋三政権は再稼働へ突き進んでいます。1500人(主催者発表)の参加者は、ドラムのリズムに合わせ、「再稼働反対」「原発いらない」とコールしました。
実家が福島県南相馬市だという横浜市の男性(70)は「今年も帰省しましたが、事故はまったく収束していないと痛感します」と話します。「安倍政権はおかしい。行動していかないと現状を変えられないと思います」
埼玉県所沢市に住む、出版関係に勤める男性(35)は「事故が100%ないなんていうのは、現実的に考えて難しい。ひとたび事故が起これば、そのダメージは深刻すぎる。声を上げないといけない」と話しました。
友人と毎月1回の参加を目標にしている相模原市の女性(66)は「川内原発再稼働に向けた動きはとても強引で腹が立ちます。廃棄物の処理方法もない原発は、絶対に止めたい」と語ります。
「原発いらない」と書いたプラカードを持ったさいたま市の女性(68)は「東電株を持っている経済産業大臣なんてとんでもない。川内原発再稼働はおかしい。早く廃炉にしなければいけません」と話しました。
吉良氏スピーチ
日本共産党の吉良よし子参院議員は24日、首相官邸前抗議行動に参加して、国会正門前でスピーチしました。
吉良氏は、川内原発再稼働に向けて地元議会が「同意」に向けて急ピッチで動いているが、「住民は同意していない」と指摘。宮沢洋一経済産業相が「安全が確認された原発の再稼働をすすめていく」「できるだけ早く鹿児島に行きたい」といっていることを取り上げ、「東電の株を600株持っている大臣がまず行くべきところは鹿児島ではなく福島ではないのか。事故の実態を見るべきだ」とのべ、「川内原発再稼働反対」とコールしました。
(「しんぶん赤旗」2014年10月25日より転載)