太陽光など再生可能エネルギーの発電事業者からの新規買い取りを中断した九州電力は10月1日午前、事業者向け説明会を福岡、大分両市内で開きました。説明会は6日まで九州各地で開催します。
福岡市の説明会では、出席者から出された「(約7万件の契約申し込みが集中した)3月の末時点でなぜ説明がなかったのか」の質問に対し、九州電の担当者は「詳細の内容確認にかなりの時間がかかった」と答えました。
福岡市の会場には約1100人が詰めかけ、ホール内に入れなかった事業者らがロビーのモニターで傍聴する姿が見られました。
同社は9月25日から再生エネの新規契約申し込みに対する回答を保留しています。ただ、家庭用太陽光など10キロワット未満は受け付けを続けています。
夏の節電期間終了
夏の節電要請期間が9月30日夜に終了しました。政府は、数値目標は2年連続で設定しませんでしたが、7月1日から家庭や企業に無理のない範囲で節電を呼び掛けてきました。今夏は東日本大震災後で初めて原発稼働がゼロとなりましたが、電力需給は安定した状態が続きました。
7、8月分の最大電力需要は、関西が前年比5・3%減、九州が6・9%減にとどまりました。最大電力需要は、北海道電力と東北電力を除き全国的にマイナスでした。
(「しんぶん赤旗」2014年10月2日より転載)