東京で大集会大江氏ら訴え
さようなら原発1000万人アクションは9月23日、東京都江東区の亀戸中央公園で、川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働に反対する「さようなら原発全国大集会」を開きました。「再稼働許さない」などのプラカードを手にした1万6千人(主催者発表)が参加しました。
集会では、大江健三郎氏(作家)が、原発は必ず犠牲と荒廃をもたらすと述べ、「安倍首相が原発を動かそうとする以上、私たち国民は断固として進まなければならない」と、反対の声を上げ続けることを呼びかけました。
鹿児島県から駆けつけた、「反原発かごしまネット」代表の向原祥隆氏は、安倍政権が狙う川内原発再稼働について「再稼働反対が県民多数の声です。原発推進派への包囲網が広がっています」と強調。「全国のみなさんと手を携え、なにがなんでも再稼働を止めます」と訴えると、共感の拍手が起きました。
集会終了後、参加者は「原発やめろ」「再稼働反対」とコールしながら、デモ行進しました。
神奈川県座間市から参加した増田忠さん(75)は「福島原発事故はまだ収束していません。あの事故を経験した以上、再び原発を動かすという選択肢はありえません」と話しました。
トレンチの止水先送り・・福島第1
東京電力福島第1原発2号機で高濃度の放射能汚染水がたまったトレンチ(ケーブルなどの地下管路)の水抜きが難航している問題で、東電は9月22日、トレンチとタービン建屋の水の行き来を防ぐため、10月からセメントなどを含む充填(じゅうてん)材を投入する方針を明らかにしました。9月中に投入して止水する計画でしたが、先送りしました。来年1月までの抜き取り完了を目指すとしています。
(「しんぶん赤旗」2014年9月24日より転載)