9月19日で発足から２年となる原子力規制委員会は、18日に２年の任期が終了し、再任しないことが決まっている島崎邦彦委員長代理と大島憲二委員が、記者会見しました。

　島崎氏は、２年間について『「最初に思ったように物事がスムーズに進まなかったことは事実」と自己評価。敦賀原発敷地内の破砕帯（断層）調査に関して、２号機直下の断層の活動性が否定できないと判断したことについて「現実に起こってみると大変なことだった」と振り返りました。

　断層調査などの判断の難しさについて「原

子力において、われわれではなく事業者が調査をする部分が難しい」「これは仕組みそのもの」と説明しました。事業者の姿勢については「事業者は変わらないといけません」と述べました。

　大島氏は、原発事故時の避難計画について米国で原子力規制委員会が規制対象にしている点を比べ、「日本の場合は引けている」と述べ、国としてもっと関与するのが理想だと述べました。

（「しんぶん赤旗」2014年9月19日より転載）