気候変動問題で活動する環境NGO11団体のネットワーク「CAN-japan」は9月12日、「温暖化防止の新枠組み合意のための日本の新目標」をテーマに参院議員会館でシンポジウムを開きました。会場いっぱいの参加者も交え、「NGO提案をどう政策にいかすのか」と討論しました。
現在、温暖化防止の新枠阻みを2020年に発効するために15年合意を目指し、国際交渉が進んでいます。来年(2015年)3月までに各国が削減目標を示すよう求められています。
CAN-japanは、「温室効果ガス排出量を2030年までに90年比で40~50%削滅する」という日本の新目標を提案しました。説明にたったWWFジャパンの山岸尚之さんは、「新目標は、世界で必要な削減量、衡平(こうへい)性、削減の可能性の3点から試算しました。日本は今でも世界第5位の排出大国で、国内の削減について議論を始めることが必要」と話しました。
国際交渉の経緯について気候ネットワークの平田仁子さんが紹介し、外務省国際協力局気候変動課の中野潤也課長が今後の見通しなどを報告しました。
(「しんぶん赤旗」2014年9月14日より転載)