首都圏反原発連合(反原連)は12日、117回目の首相官邸前抗議行動をおこないました。昨年9月15日に国内すべての原発が止まり、もうすぐ稼働ゼロ1年を迎えます。ときおり雨が降るなか、1800人(主催者発表)の参加者は「川内(せんだい)原発再稼働反対」「原発やめろ」「原発廃炉」のコールを響かせました。
この日は、「原発稼働ゼロ1年 これが民意!」と書いたプラカードや、原子力規制委員会が10日に決定した川内原発についての審査書の撤回を求めるプラカードが登場しました。
東京都世田谷区の男性(64)は「原発はこれからもずっと止まっていてほしい。政府は再稼働を狙っているが、“再稼働反対”の声をみなさんと上げ続けたい」。
千葉県南房総市の男性(71)は「川内原発の再稼働を政治家と財界が平気な顔をして進めようとするのは、恥ずべきことだ」と憤りました。
就職活動で長崎県から来ていた女子学生(21)は、父親に誘われて初めて参加しました。「原発が一つも動いていないと知ってびっくりしました。就活中の学生は、日本の成長のためにもっと電力が必要で原発も仕方ないと思っていたりするので、ここできちんと勉強したい」と話しました。
川内原発 再稼働ダメ・・笠井・吉良両氏がスピーチ
日本共産党の笠井亮衆院議員と吉良よし子参院議員は12日、原発ゼロをめざす首相官邸前抗議行動に参加して、国会正門前でスピーチしました。
吉良議員は、避難計画についても、事故後の対応にも責任をもとうとしない国の姿勢を批判。「川内(せんだい)原発を絶対に再稼働させるわけにはいかない、廃炉しかないの声をあげていきましょう」と訴えました。
笠井議員は、原子力規制委員会の審査書について「国民の声も専門家の意見も無視した、非科学的な審査書だ」と指摘。「焦って再稼働を強行しようとしてるのが今の安倍政権です。私たちは国会でがんばります。みんなで攻めにせめて、川内原発の再稼働をストップさせましょう」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2014年9月13日付け)