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再稼働阻止へ運動さらに・・暴走許さない全国交流集会in宮城 & 大阪でドラムデモ

 

東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター代表世話人の綱島不二雄氏が、宮城県の復興の課題について講演=宮城県松島町(撮影は山本雅彦氏)
東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター代表世話人の綱島不二雄氏が、宮城県の復興の課題について講演=宮城県松島町(撮影は山本雅彦氏)

 宮城県松島町で9月7日、原発再稼働を阻止し、「原発ゼロ」の国民合意形成に向けた運動拡大の議論を深める「原発再稼働の暴走を許さない全国交流集会」が開かれ、180人が参加しました。主催は原発問題住民運動全国連絡センターと現地実行委員会。

 集会では、大飯原発差し止め訴訟原告の山本雅彦氏が、福井地裁での勝利判決について報告。連絡センター筆頭代表の伊東達也氏が、再稼働に向けた適合審査での災害に対する想定や評価について問題提起しました。

 現地から、東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター代表世話人の綱島不二雄氏が、宮城県の復興の課題について講演。「被災者の医療費負担軽減に県が関与することに否定的など、村井嘉浩知事の姿勢は被災者の要望からかけ離れ、放射能を含む指定廃棄物の最終処分場についても、住民の合意がないまま環境省の詳細調査受け入れを決定している」と批判しました。

 女川原発をめぐる住民運動について綱島氏は、女川町では″原発のキケンから身を守る″をスローガンに運動を積み重ね、津波対策として港湾全面を4メートル深くしゅんせつさせたことや、2012年から始めた再稼働反対の署名が有権者の半分を超えていることを説明しました。

 参加者の討論では、原発立地自治体の状況や運動について「多数派の住民運動になるには科学的な事実に基づいた取り組みが必要」「現地見学や学習など知ることが力になる」など、運動拡大に向けた意見が出されました。

 最後に、▽政府、東電は汚染水対策と事故収束に全力を尽くして完全賠償、復興に責任を果たす▽事故の検証もなく再発防止の保障も無い再稼働は中止する▽再生可能エネルギーの開発・普及に転換して持続可能な日本を実現しよう・・との集会アピールを採択しました。

 

「原発いらない」思い込めドラム持ちリズム刻む・・大阪でデモ

 

ドラムをたたき「原発いらない」の思いを表現する参加者=9月7日、大阪市
ドラムをたたき「原発いらない」の思いを表現する参加者=9月7日、大阪市

 「原発いらない」「再稼働反対」の思いをドラム音に込めてパレードする「関西で原発いらないな 大規模ドラムデモ」が9月7日、大阪市で行われました。

 中心部の梅田から難波までを2時間半ほどかけて歩いた参加者は、スネアドラム、大太鼓、小太鼓、金管楽器など、思い思いの鳴り物を持ち、重厚なリズムを刻みました。

 デモは「関西で100人のドラム隊をつくりデモしたい」という奈良県の男性の呼びかけが発端。昨年11月からツイッターで参加者を募り、100人の参加表明を得て実現しました。

 昨年末に告知を見たという27歳の女性=大阪府羽曳野市=は「楽しみにしていた。声だけでなく、楽器でも『原発いらない』の思いを人の心に届けたい。たとえ『怖そう』という反応であっても、関心の一つ。1人でも多くの人に振り向いてもらいたい」と話しました。

(「しんぶん赤旗」2014年9月8日付けから転載)

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