市民が訴え
鹿児島県いちき串木野市の「避難計画を考える緊急署名の会」は9月1日、田畑誠一市長に川内(せんだい)原発1、2号機の再稼働の条件とする「地元同意」について、同市も「地元」に含めるよう知事に求めてほしいと申し入れました。
申し入れ書では、再稼働の条件をめぐって伊藤祐一郎知事が県議会と知事、原発立地の薩摩川内(さつませんだい)市議会と市長の判断のみを「地元同意」としており、原発から5〜23キロに全市が入るいちき串木野市は、「地元同意」の範囲に含まれていないと指摘。福島原発事故の放射能汚染範囲がどうだったかを知事は考慮していないとしています。
同会の石神斉也代表は、「市役所も原発からわずか15キロしか離れていない。われわれはまさに地元だと思っている。市民の意見としてぜひわかってほしい」と求めました。
応対した石田信一副市長は「市長に伝える」とのべました。
同会は、「市民の生命を守る避難計画がない中での川内原発再稼働に反対する」署名を、全市民約3万人の半数を超える1万5千人から集め、市に提出。現在も継続しています。
(「しんぶん赤旗」2014年9月3日より転載)