原子力規制委員会は8月19日、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)が「新規制基準を満たしている」とした審査書案について、約1万7000件の意見が寄せられたことを明らかにしました。15日まで30日間、意見を公募していました。
昨年、新規制基準を作る際に実施した2回の意見公募には約6500件が寄せられ、今回はその約2・6倍に上ります。規制庁は、件数が多いため作業に時間がかかるとしており、意見を反映した審査書の完成は9月以降になるとみられます。
原発再稼働の前提となる審査は、基本方針を定めた設置変更許可のほか、具体的な機器の設計を確認する工事計画認可、対応手順などを定めた保安規定変更認可の三つで、今回の審査書は設置変更許可に関するもの。九電は工事計画認可の補正申請が9月末以降になるとしています。
(「しんぶん赤旗」2014年8月20日より転載)