東芝子会社の米原子力大手ウェスチングハウス傘下で、原発で使う核燃料を製造する原子燃料工業株式会社(東京)が、国内に2ヵ所ある工場を再編することが8月17日、明らかになりました。2018年度をめどに熊取事業所(大阪府熊取町)での生産を停止し、東海事業所(茨城県東海村)に燃料製造を集約します。
核燃料の製造の一本化で経営効率化を進めます。熊取事業所は、原発用検査機器などの設計・製造拠点とします。
現在の熊取事業所は、1972年に原子燃料工業が発足した当時から稼働する工場。ウラン粉末を加工して原子炉で使う燃料を生産し、主に西日本の原発に出荷しています。ただ東日本大震災後は原発停止が相次ぎ、稼働率が低迷していました。
国内では原子燃料工業のほか、三菱原子燃料(東海村)とグローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン(神奈川県横須賀市)も核燃料を製造しています。
(「しんぶん赤旗」2014年8月19日より転載)