福島第1原発事故で発生した放射性廃棄物の最終処分場の候補地として、国が栃木県塩谷町の国有地を選定した問題で、町内の全行政区長と農協や医師会などの代表ら約200人が7日夜、選定の白紙撤回を求める「塩谷町民指定廃棄物最終処分場反対同盟会」を設立し、運動方針を決めました。橋本巌町議会副議長(日本共産党)も出席しました。
「命の源、高原の湧水を守るぞ」「最終処分場絶対反対」との垂れ幕を掲げた会場で、冒頭、見形和久町長が「身をていし、阻止する」と決意を表明すると、大きな拍手がわきました。運動方針として、国・県への要請、立て看板の設置、募金活動などを確認し、会長に区長会副会長の和氣(わき)進氏を選出しました。和氣会長は「町民一枚岩で白紙撤回まで力をあわせよう」と訴えました。
候補地から約2キロ離れた所でレストランを経営する男性が発言し、「(町の湧水の源泉となる)高原山は活火山だ。処分場を造ってはならない所だ」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2014年8月9日より転載)