「東京電力・柏崎刈羽原発の再稼働などとんでもない。廃炉に」。原発をなくす新潟県連絡会の12人が7月29日上京し、東京都千代田区内幸町の東電本店で、3万2868人の「再稼働させず廃炉を求める署名」を提出し、初の東電交渉を行いました。
東京電力は福島原発事故が「収束」とは程遠い現状にもかかわらず、柏崎刈羽原発の再稼働に向け原子力規制委に適合審査を要求。審査が通れば年内にも再稼働する事業計画を発表しています。
同連絡会の小市信事務局長らが再稼働しないよう求めたのに対し、吉田明雄・立地地域部原子力センター長は「再稼働スケジュールは決まっているわけではない」と正面からの回答を避けました。
「福島事故の再検証なき再稼働に新潟県知事が反対しているが」の問いに、明確な返答はありませんでした。
50キロ圏内に113万人が暮らし、世界最大の集中立地状況で、原発直下や敷地内には活断層の存在が指摘されています。連絡会が行った各地の署名宣伝に住民から大きな反響が寄せられました。
交渉には、日本共産党の竹島良子県議、武田勝利、渋谷明治、橋爪法一の各県議候補、持田繁義柏崎市議が参加しました。
(「しんぶん赤旗」2014年7月30日より転載)