干葉県いすみ市はこのほど、NERC(自然エネルギー研究センター)の大友詔雄(のりお)センター長を招いて、「農業生産と調和する自然エネルギー」をテーマに講演会を開きました。
講演に先立ってあいさつした太田洋市長は「素晴らしい環境を次世代に届けることが私たちの責務。今日の講演が『原発事故のない日本へ』の一歩になれば」と話しました。
「地域資源としてのバイオマスが生み出す地域の雇用」と題して講演した大友氏は、自身が携わってきた北海道での自然再生エネルギーである木質バイオマスの利活用による地域産業と雇用の創出、″地域内経済循環″の確立をめざす事例を紹介。「いすみ市でも、耕作放棄地を活用した牧草などの『エネルギー作物』や、稲わらを活用したバイオガス発電の可能性があります」と語りました。
講演会には、日本共産党の小松実県議、岩井豊重いすみ市議らも出席しました。
小松県議は、2012年3月の県議会予算委員会で「自然エネルギーの開発による雇用拡大や地域活性化対策」を提案。10月には、北海道のNERCを訪問し、自治体ぐるみの取り組みを調査しました。13年4月には小松氏の紹介で、太田市長と大友氏の対談が実現し、この日の講演会につながりました。
(「しんぶん赤旗」2014年7月27日より転載)