東京電力福島第1原発で昨年(2013年)実施された3号機のがれき撤去作業でセシウムなどの放射性物質が飛散し、福島県南相馬市のコメを汚染した可能性がある問題で、農林水産省は7月18日、同市で地元説明会を開きました。農水省は「原因は特定できないが、外部から飛来した放射性物質が付着した可能性がある」と説明しました。
説明会では、桜井勝延南相馬市長が「二次災害だ。二度と起こさないという覚悟をもってほしい」と述べ、同席した東電に近く実施される1号機のがれき撤去作業での飛散防止を強く求めました。出席者からは「農業だけでなく、生活も脅かされた」と、賠償を求める意見も出ました。
(「しんぶん赤旗」2014年7月19日より転載)