首都圏反原発連合(反原連)は11日、首相官邸前抗議行動を行いました。強い雨のなか、1900人(主催者発表)が参加。安倍政権が再稼働を狙う九州電力川内(せんだい)原発をめぐり、原子力規制委員会が来週にも事実上の「合格証」である審査書案を提示するとされるなか、「川内原発再稼働反対」「原発やめろ」の声をあげました。
埼玉県坂戸市の林一郎さん(72)は「まともな避難計画がなく、廃棄物の問題も解決していない。福島原発事故で人間は原子力をコントロールできないことが明らかになった。何が何でも再稼働しようとする安倍首相は許せない」と憤ります。
アメリカから来た友人に抗議行動について説明していた東京都江東区の男性(21)は「大量にある核のごみをどうするのか疑問です。海外に住むほかの友人も原発への関心が高い。問題を先送りにせず、原発をすぐになくすべきだ」。
千葉県市川市の男性(64)は「川内原発の地元でも再稼働反対が多数なのに、民意を無視するのは許せない。これを止めるのは世論の力しかない。福島を忘れないよう、これからも声をあげていきます」と話しました。
吉良よしこ氏も訴え
日本共産党の吉良よし子参院議員は11日、原発に反対する首相官邸前抗議行動に参加して、国会正門前でスピーチしました。
原子力規制委員会が来週にも川内原発の再稼働に向けた審査書案を握出しようとしていることにふれ、「まともな避難計画もない。事故が起きたら国も規制委員会も責任をとらない。こんなことは絶対に認めるわけにはいきません。日本全国で再稼働ノーの声を広げましょう」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2014年7月12日より転載)