石原伸晃環境相は6月23日、福島県大熊、双葉両町長や佐藤雄平知事らと相次いで面会し、東京電力福島第1原発事故で出た汚染土の中間貯蔵施設建設をめぐる「最後は金目でしょ」との自身の発言について、「深く反省し、おわびしたい」と謝罪しました。
両町は中間貯蔵施設の建設候補地。環境相は会津若松市にある大熊町の仮役場を訪れ、渡辺利綱町長に対し「(発言は)品位を欠き、不快な思いをさせた」と頭を下げました。
一方、住民からは厳しい声が上がりました。双葉町からいわき市に避難する農業の斉藤宗一さん(64)は「本来は地権者ら住民に謝るべきだ。町当局に謝っても気持ちは収まらない」と憤りました。
環境相は19日の参院環境委員会で発言を撤回しましたが、辞任は否定しています。
(「しんぶん赤旗」2014年6月24日より転載)