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汚染水過小評価・・修正確定値 東電が公表

 東京電力は6月20日、福島第1原発の地下などにたまった汚染水の放射能濃度を過小評価していた問題で、修正したデータの確定値を公表しました。このうち1カ所の地下水で濃度が当初値の10倍以上になるケースがありました。過小評価は、ベータ線の計測方法が不適切だったことによるもの。東電は4月に過小評価と修正値を公表し、修正が妥当かどうかを検証していました。

 発表された確定値は昨年(2013年)1〜9月に採取したタンク漏えい水、地下水、建屋地下やトレンチ(海側に延びる地下トンネル)などにたまった汚染水の全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)濃度で、計173件(うち試料がなく、理論式によっても修正できないため当初値を参考値としたものが5件)。

 2号機海側の1カ所の地下水では、当初1リットル当たり89万ベクレルとされていた全ベータの濃度が、修正の結果同930万ベクレルとなり、その地点の最高値となりました。

(「しんぶん赤旗」2014年6月21日より転載)

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