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原燃対応に批判続出・・規制委 再処理工場審査進まず

 日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)の規制基準への適合性審査の会合が6月19日、原子力規制委員会で開かれ、原燃の申請書に必要事項が十分記載されていないとして、批判が相次ぎました。

 原燃は今年1月に審査を申請。当初、審査期間を半年程度と想定していましたが、準備不足で審査が進まない状況が続いています。

 原燃は5月30日に申請書の内容を一部変更する補正書を提出。19日は提出後に初めて聞かれた会合でした。

 会合では、申請書に放射性物質が外部に放出される重大事故時の具体策が記載されていないなどの指摘が続出。規制委側から「事業者として全ての検討を終えているのが申請の条件」「記載されていないものにコメントできない」などの意見が出て、技術的な議論にほとんど入れないまま終了しました。

 座長役の更田(ふけた)豊志委員も「きちっと確認してほしい」と苦言。原燃は再度、早期に申請書の補正を行う考えを示しています。

 

 再処理工場は全国の原発で出た使用済み核燃料からウランやプルトニウムを取り出し、再利用を目指す核燃料サイクル計画の中核施設。未確立の技術でトラブルが相次ぐなどして、完成期間が20回延期されています。

(「しんぶん赤旗」2014年6月21日より転載)

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