東京電力は6月18日、建屋が損傷した福島第1原発4号機から取り出している核燃料の一部を、6号機で一時保管すると発表しました。専用容器の調達の不手際によって現行の移送先である共用プールの容量が一時的に不足する見通しとなったためで、取り出し作業は予定通り年内に終える方針だとしています。
東電によると、共用プールの貯蔵容量は6750体で、事故時に9割以上が埋まっていました。一部を専用容器に入れて別の保管場所に移し、4号機の燃料を受け入れるスペースを確保する計画でしたが、容器に関する原子力規制庁の許認可が得られていません。
作業は昨年11月に開始。16日現在、1533体のうち1078体を取り出しました。残る455体のうち、6号機建屋に未使用の180体を一時保管します。
(「しんぶん赤旗」2014年6月20日より転載)