愛知県は5月30日、南海トラフ巨大地震が発生した場合、県内の死者数が最大2万9000人に上るとする独自の被害想定を公表しました。地震による堤防の沈下などを考慮したため、2012年に国が示した2万3000人を6000人上回りました。
想定は、あらゆる可能性を考虚した「理論上最大」と、過去に発生した地震を基にした「過去地震最大」の2モデルで算出しました。
理論上最大モデルでは、最悪の場合、建物倒壊や津波などによって2万9000人が死亡。津波などの浸水想定域も、国推計の9870ヘクタールから3万7000ヘクタールに拡大します。建物は、揺れ、火災、津波浸水などによって38万2000棟が全壊・焼失します。
過去最大モデルでは、死者6400人、全壊・焼失建物9万4000棟と見積もりました。
(「しんぶん赤旗」2014年5月31日より転載)