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大飯差し止め判決の力 全国に 原発ゼロ 官邸前行動・・原告・弁護団も参加

 首都圏反原発連合(反原連)は5月23日、「原発ゼロ」を求める首相官邸前抗議行動を行いました。福井地裁が21日に関西電力大飯原発3号機、4号機の再稼働を差し止める判決を出してから初の行動です。3300人(主催者発表)の参加者は「福井の力を全国に」「再稼働反対」などと訴えました。


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(写真)原発なくせ、再稼働反対をコールする人たち=5月23日、首相官邸前

 この日の行動には、勝利判決を勝ち取った原告団と弁護団も参加。弁護団事務局長の笠原一浩さんは「政府は、この判決を真摯(しんし)に受け止め、これまでの原発政策を抜本的に変えてください」と強調しました。

 原告の松田正さんが「判決は、人間の生命が一番大事だと示しています」と訴えると、「そうだ」「頑張ろう」との声と拍手が起こりました。松田さんは「判決文を各国語に翻訳して全世界に配りたい」とのべました。原告の奥出春行さんは「すべての原発を動かせないすばらしい判決です。原発がなくなるまで力いっぱいがんばる」と表明しました。

 東京都国立市から参加した大学院生の男性(22)は「判決は、司法が原発の危険性に正面から向き合った画期的なものです。この判決を力に声を上げ続けたい」といいます。

 東京都杉並区の男性(33)は、「再稼働を許さないのはもちろん、この判決も生かして、『原発ゼロ』を目指して運動を続けていきたい」と語りました。

 男性(32)=神奈川県大和市=は再稼働に突き進む安倍政権に憤ります。「再稼働なんて言語道断です。安全な原発なんてあるはずがない。抗議行動はこれからも続けていく。ここに国民の総意が表れていると思う」と話しました。

 横浜市から毎週欠かさず参加している女性(65)は「原発推進派の巻き返しがあるなか、とても心ある判決です。ここで頑張ってきた人たちの行動をつなげて一日でも早く原発ゼロにするために、私たちも気を抜かずにがんばりたい」と力を込めました。

笠井・吉良氏 ス ピ ー チ

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(写真)コールする笠井氏(右)と吉良氏=5月23日、国会正門前

 日本共産党の笠井亮衆院議員と吉良よし子参院議員は23日、原発ゼロをめざす首相官邸前抗議行動に参加して、国会正門前でスピーチしました。福井地裁で大飯原発差し止め判決を勝ち取った原告とも握手を交わしました。

 吉良議員は、「福井地裁の大飯原発差し止め判決は画期的でした。何より、官邸前で声を上げ続けたことが生かされたと思います」と強調。「すべての原発を廃炉にするまでがんばりましょう」と呼びかけました。

 笠井議員は、「福島第1原発を調査しましたが、事故収束はまったくできていない。作業員のみなさんは頑張っているけれども、国と東電がちゃんとやっていない」と批判。「6月1日におこなわれる官邸・国会前の大抗議行動がいよいよ大事です。私たちも頑張ります」とのべました。

関電控訴に市民怒り・・大阪市の本店前

(写真)「再稼働するな」「いますぐ廃炉」と関電本店前で訴える人たち=5月23日、大阪市
(写真)「再稼働するな」「いますぐ廃炉」と関電本店前で訴える人たち=5月23日、大阪市

 大阪市北区の関西電力本店前で23日、抗議行動が行われました。福井地裁の再稼働差し止め判決の翌日に控訴した同社にたいし、市民が怒りの声をあげました。

 男性(61)=自営業=は「地裁判決は市民の言葉で書かれていてわかりやすく、私たち一人ひとりの声を反映していると思いました。関電はいったい判決文を読んだのでしょうか。市民の声を聞かない、許せない態度です」。

 男性(30)=看護師=は「人格権尊重の判決はうれしかった。勇気をもらいました。大飯原発も他の原発も再稼働を許さない、全国から原発をなくす運動を、今回の判決を未来に生かすためにも、続けていきたい」と話していました。

(「しんぶん赤旗」2014年5月24日より転載)

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