福島第1・・処理装置水漏れ
東京電力は5月15日、福島第1原発の5、6号機建屋地下にたまった水から塩分を除去するための水処理装置(淡水化装置)で、水漏れが見つかったと発表しました。5、6号機タービン建屋などには、津波によって流入した大量の海水や地下水が、震災前から建屋内に保管されていた放射性物質とともにたまっています。
この装置は5、6号機北側のFタンクエリアにあります。東電によると、同日午前9時20分ごろ社員が水漏れを発見し装置を停止。9時33分に漏えいが止まったことを確認しました。装置は専用のトレーラーに搭載されており、水はトレーラー下部のせき内の鉄板に漏れていました。東電は、状況を確認しているといいます。
川内原発申請書「提出に遅れ」・・九電
九州電力は5月15日、原子力規制委員会の新基準適合性審査会合で、4月末に提出し27項目42件の不備が指摘された川内原発1、2号機(鹿児島県)の原子炉設置変更の補正申請書の再補正の提出が今月末になると説明しました。これに伴い、今月末の予定だった工事計画と保安規定の補正申請書の提出は6月になるとしました。
規制委は川内原発を優先して審査する原発として、新基準適合性への“合格書”にあたる審査書案づくりを進めています。今回の九電の対応を受け、審査書案の作成もずれこむことになります。
(「しんぶん赤旗」2014年5月16日より転載)