東京電力福島第1原発で、作業員に労働基準法の上限の10時間を超える作業をさせていたとして、富岡労働基準監督署が建設会社安藤ハザマ(東京都港区)の下請け企業に是正勧告していたことが5月15日、分かりました。安藤ハザマにも適正な労働管理を徹底するよう指導しました。いずれも4月9日付。
安藤ハザマなどによると、作業員は汚染水などを貯蔵するタンクの溶接業務に従事。原発内での作業は被ばくを伴うため、同法で1日当たり最長10時間に制限されていますが、それを超えて作業させていたといいます。
同原発では昨年(2013年)11月、作業員に2時間を超えて残業させていたとして、東芝と下請け企業計18社が同労基署から是正勧告を受けています。
(「しんぶん赤旗」2014年5月16日より転載。ロゴ=山本雅彦)