
日本共産党の木佐木大助・山口県議は4日の県議会で一般質問し、中国電力による上関(かみのせき)町への原発と使用済み核燃料の中間貯蔵施設の建設計画に対する県の姿勢をただしました。
木佐木氏は、計画地は活断層が近く、6メートル超の津波の可能性もあるなどとして「極めて危険」と指摘し、「(中国電が中間貯蔵施設の適地と判断した)調査があまりにもひどい内容で、住民の不安や不信が一層高まっている」と述べました。
木佐木氏は「奇跡の海」と評される上関周辺海域が、国の生物多様性国家戦略を実行するうえで「重要な地域」と強調。原子力施設建設は豊かな漁場と漁師の生業(なりわい)を破壊する暴挙であり、国際的な目標や国・県の生物多様性戦略に逆行すると指摘しました。
県は中間貯蔵施設について中国電の立地可能性調査結果の上関町による確認が進められる段階にあると説明。環境保全については、国・県の戦略はいずれも個別の開発行為を規制するものではないとして、建設の是非に関する見解を避けました。
(「しんぶん赤旗」2025年12月11日より転載)