【パリ=時事】フランス原子力大手アレバが日本に輸送するウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料が4月17日未明(日本時間同日朝)、仏北部ボーモンアーグのアレバ工場からシェルブール港に移送されました。AFP通信が報じました。シェルブール港で輸送船に積み込まれ、日本到着には2カ月程度かかるとみられています。
アレバによる日本へのMOX燃料輸送は5回目で、2011年3月の東京電力福島第1原発事故後は初めて。関西電力高浜原発3号機(福井県高涙町)のプルサーマル発電で使用されます。
環境保護団体グリーンピースによれば、トラック3台に積載された燃料は10トン強。輸送は厳しい警戒下、直線距離で約20キロの工場から港まで2時間余りかけて行われました。反原発団体などが抗議を表明していましたが、陸路輸送中のトラブルは伝えられていません。