福島原発被災者フォーラム山形・福島(武田徹代表)は4月18日、山形大学を訪れ、結城章夫(ゆうき・あきお)学長に対し、原子力規制庁審議官を今年2月に更迭された名雪哲夫(なゆき・てつお)氏を教授として迎えたことに対し、解任を求める要求をしました。
武田代表によると、結城学長は、処分はすでに終わっており本人も反省している、ここで働いてもらうことに意義があると語ったということです。
解任要求の理由について、武田氏は、▽規制する側の名雪氏が、規制される側の日本原電側に事前に情報を渡したことを絶対許すことができません▽名雪氏の行為は明らかに公務員の守秘義務違反であり、訓告処分ですまされる行為ではない、解雇にあたるもの▽山形県には約9000人の人が避難者生活をしている。福島にいる人たちも苦しんでおり皆が苦悩の日々を送っている・・ことなどを挙げています。
武田氏は「結城学長がこのような人物を迎えたことは、避難者の心を踏みにじるものです。原発事故はいまだに収束していないのに規制庁審議官を解任されてからわずかの期間でこういうことをするということは絶対許せない」と話しました。