東京電力は1日、同日午前9時10分ごろ、福島第1原発の使用済み燃料を収容している空冷式容器(乾式キャスク)で、表面温度の上昇と、2重ふたの間の圧力異常を示す警報が鳴ったと発表しました。ただ、遠隔監視している数値データに異常はなく、現場確認でも異常がみられなかったため、誤報の可能性が高いとみられます。
乾式キャスクは仮設保管設備に現在六つあり、中型で37体、大型で52体の燃料集合体が入っています。同原発敷地内の放射線量を監視するモニタリングポストの値に異常はないといいます。
東電は4月上旬、共用プール建屋のスペースを確保するため、原発事故以前から燃料集合体が入ったままだったキャスクを仮設保管設備に運び込む作業を始めていました。