東京電力は5月2日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の地下貯水槽から汚染水が漏れた問題で、地下貯水槽周辺の配管の水に含まれる放射性のトリチウム(3重水素)を調べたところ、一部で検出されたと発表しました。
七つの地下貯水槽のうち、汚染水を入れたことがある五つの貯水槽のドレン孔、漏えい検知孔の水を4月24日に採取して調べた結果全ての貯水槽の周辺でトリチウムが検出されました。1号貯水槽北東側で漏えい検知孔から1ミリリットル当たり1100ベクレルが最高値でした。
また、地下貯水槽の海側に設置された観測孔を4月22日~24日に調査した結果、四つのうち二つでトリチウムが検出されました。東電は、貯水槽から漏れた汚染水に由来するかわからないとしています。
また東電は、汚染水の緊急時の受け入れ用として、鋼製角型タンク4000トン分、120基を新たに設置すると発表しました。5月7日から設置を開始するといいます。