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原発推進の暴走とめよう・・官邸前

首都圏反原発連合(反原連)は5月17日、「即時原発ゼロ」を求める首相官邸前抗議行動を行いました。高速増殖炉「もんじゅ」に運転再開中止命令が出て、核燃サイクルの破綻が明らかなのに、原発の再稼働・輸出に突き進む安倍晋三内閣。この暴走をとめようと、3000人の参加者(主催者発表)は「原発いらない」「再稼働反対」と訴えました。

原発の即時ゼロ、廃炉にせよと抗議の声を上げる人たち=5月17日、首相官邸前
原発の即時ゼロ、廃炉にせよと抗議の声を上げる人たち=5月17日、首相官邸前

東京都あきる野市の女性(32)は3歳の息子と一緒に初参加しました。「自民党の暴走があまりにひどいので、来ました。事故の収束も被害者への補償もされていないのに再稼働なんて安倍首相は何を見ているのか。行動を続けることが大切です」

埼玉県川口市の男性(66)は「『もんじゅ』の点検漏れを見ても、めちゃくちゃです。核廃棄物の処理の見通しさえない。将来の世代への責任を果たすため原発をきっぱりやめるべきだ」と語りました。

東京都中野区の男性(37)は「国を滅ぼす事故が起きうる原発なんて、稼働させてはいけない」と話しました。

反原連はこの日、原発問題をわかりやすく解説したリーフレット第2弾の配布を開始しました。

日本共産党の笠井亮衆院議員、小池晃副委員長、吉良よし子都雇用と就活対策室長がスピーチしました。

 

各地で金曜行動

原発ゼロを求める金曜日行動が5月17日、各地でおこなわれました。停止命令を受けた高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉をはじめ、「いますぐ原発を廃炉に」の声をあげました。

岡山・・原発再稼働認めません

原発ゼロをめざすイレブンアクション岡山実行委員会は17日、岡山市の中国電力岡山支社周辺で39回目のデモ行進を行い28人が参加しました。

伊原潔事務局長が、敦賀原発直下に活断層が確認され、2号機の廃炉が避けられなくなったこと、高速増殖炉「もんじゅ」が停止命令を受けることになることなどを報告。自民党が参院選公約のもとになる総合政策集で原発再稼働を明記する方針を固めたことに抗議しました。

参加者は、中国電力職員にむけ「私たちは 原発再稼働を認めません 岡山支社の皆さん できることなら 社長さんに伝えてください」と準備した「私達の手紙」を読み上げながら支社のまわりを行進。「原発再稼働反対」「島根原発を動かすな」と訴えました。

秋田・・命を守ろう 輸出に反対

秋田市の即時原発ゼロを求める市民団体「さよなら原発県民アクション」は、同市中通の仲小路などをデモ行進し「原発輸出ふざけるな」などと唱和しました。初参加者を含む31人が参加。出発前、秋田県原爆被害者団体協議会の佐藤力美事務局長が「原爆も原発も同じ原理。被団協は原発にも反対します。原爆も原発もない世界を」とあいさつしました。参加者は「原発ゼロで命を守れ」などと声を合わせました。

大館市では、原発ゼロを求める金曜日大館行動が行われ、15人が参加しました。参加者は「大間(原発)の工事、中止せよ」「女川原発やめろ」「東通原発やめろ」などと唱和しました。

 

金曜日 原発は危険、廃炉だ・・再稼働反対 官邸前行動に呼応

原発再稼働に反対する官邸前行動に呼応した金曜日行動が、5月17日も各地で取り組まれました。

金沢・・地震国に不要

石川県では、金沢市のJR金沢駅東口広場に25人が集まり、原発再稼働反対や原発ゼロを訴えました。昨年(2012年)7月6日から毎週続けられ、今回で44回目。

「原発は必要かどうか」を聞くシールアンケートで通行人と対話し、原発について思っていることなどを語り合いました。

対話した人からは「敦賀の原発で活断層の問題があったように、地震が多い日本で原発は危ない」(64歳女性)、「今、ほとんど原発が動いていないなら原発無しでも大丈夫では」(女子高校生)などの意見が寄せられました。

首都圏反原発連合が製作したリーフレット「NONUKES MAGAZINE」も配布し、参加者それぞれが手作りしたプラカードなどでアピール。19日に実施する月1回のデモ「さつきデモ」への参加も呼びかけました。

新潟・・替え歌を披露

新潟市では、「なくそう原発新潟市民ネット」の40回目の行動が、新潟駅近くの石宮公園で行われ、市街をデモ行進しました。

原発を推進する安倍首相に抗議の意味も込めて、放射能防護服を着て参加する人も現れました。

昨年7月に民主党県連前で抗議行動を始めてから40回目の記念行動になり、事務局からいっそうの活動が呼びかけられました。

親戚の不幸による1回だけを除き、すべての行動にバイクに乗ってきて参加している夫婦をたたえて作詞された替え歌「二人は二輪草で」(元歌「二輪草」)が披露され、「あなたおまえ呼んで呼ばれて金曜日 夫婦で駅前行進だ 好きで一緒になった仲 喧嘩(けんか)したって 2人乗りだよぬくもりが かようバイクでふたりは二輪草」と歌いました。

参加者は「6月2日の東京での原発集会に、バス3台、200人を目標に参加する。柏崎刈羽原発廃炉の重要性を全国に知らせよう」と発言しました。

長野・飯田・・電気足りてる

長野県飯田市では、健和会前駐車場でキンカン行動が行われました。リレートークでは7人が発言し「安倍政権が進める原発の輸出を許すな」とコール。放射線警戒区域に視察したことや、労働相談で福島原発内の労働者がずさんな放射線管理されている実態を告発。「原発なくても電気は足りている。足りない、足りないと、うそこくな」というコールを唱和しました。

6月2日の「NO NUKES DAY」にはミニバスで参加することとあわせ、飯田でも街頭スタンディングを計画しています。

福井・・関電前で行動

関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に反対する毎週定例の抗議行動が17日、福井市内にある同社の地域共生本部の前で行われ、仕事帰りの人たちなどが原発をなくす思いを表したプラカードや、のぼり旗でアピールしました。

福井市の60代の女性は「稼働すれば出てくる(放射性)廃棄物をどうするか。無害にするのに何万年もかかり、人間の手にあまる。私たちは自然の中で生きていることを忘れてはいけない」と話しました。

同行動は、レゲエシンガーのSing J Roy(シング・ジェイ・ロイ)さんらの呼びかけで昨年7月に始まり、今回で45回目を迎えました。

この日は、音楽を通じて原発に頼らない地域振興を今後推進する活動のために主催を降りるRoyさんらがあいさつし、参加者から花束が贈られました。

参加者らは今後も、この抗議行動を継続し、広げていくことを確認しました。

富山・・不必要が圧倒

「いらんちゃ☆原発@富山」は、約1カ月ぶり、39回目の行動に取り組みました。この間、何度か会議を開いて今後のとりくみを相談。場所を富山駅北口に変更し、内容もシール投票や、首都圏反原発連合の発行しているマガジンの配布などにきりかえました。

ライトレールやJRに乗車・下車する学生や社会人に、即時原発ゼロをめざす活動への協力をよびかけました。高校生などとも対話し、シール投票をしてもらいました。原発は「いらない」が12人、「必要」が1人、「わからない」が1人でした。

参加者は「初めての場所で緊張したが、若い人に話しかけることができてよかった」などの感想が出されました。

静岡・・浜岡廃炉へ 団体・個人交流

静岡市駿河区で5月15日、中部電力浜岡原発(御前崎市)の廃炉や原発ゼロをめざす県内22団体と個人による交流会が行われ、50人が参加しました。

「なくそう浜岡原発・命とふるさとを守る藤枝市民の会」「浜岡原発はいらない島田の会」「浜岡原発いらない・命を守る菊川市民の会」が呼びかけたものです。

各地の団体から「昨年から6回の町内放射線量調査。福島県二本松市の幼稚園に乳製品と支援金を届けた」(函南)、「東京電力支店前で毎月2回金曜行動を行っている」(沼津)、「市民への参加を積極的に呼びかけ会員は1100人を超える」(藤枝)、「市議会に浜岡原発の廃炉を求める署名を1万5000人以上提出」(磐田)、「市長とともに脱原発をめざす活動を展開している」(湖西)などの発言がありました。

討論では、フェイスブックやツイッターを活用した若い人とつながる運動に発展させる必要性が交流されました。

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