「即時原発ゼロ」を訴える首都圏反原発連合の抗議行動が5月31日、国会正門前のファミリーエリアでおこなわれました。原発推進にかじをきり再稼働を進める安倍晋三内閣に対し、参加者はドラムやホイッスルの音にあわせて「再稼働反対」「原発いらない」と声をあげました。
この日の抗議行動は、2日に開催する「6・2ノーニュークスデイ」の準備のため、ファミリーエリアのみでおこなわれました。
青森、静岡、石川、愛媛など、全国の原発立地県の青年たちがスピーチしました。青森県の青年は「青森は原発と関連施設だらけで、事故が起こったらどうなってしまうのかと思うと本当に怖い。全国で力をあわせましょう」、石川県の青年は「原発をなくすために全国で運動が起きています。『原発いらない』の思いをひとつに頑張りましょう」と呼びかけました。
19歳の娘と東京都中野区からやってきた女性(48)は「未来の子どもたちのためにも、原発は残したらいけません」と言います。
ノーニュークスデイにも参加するために京都府からきたという男性(63)は「国が再稼働する気なら、国民がとめなくてはなりません」と話しました。
日本共産党の吉良よし子都雇用と就活対策室長が原発と人類は両立できないとのべ「こんな状況で再稼働、輸出なんてとんでもない。やめさせるしかありません。私たちの民意を示しましょう」とスピーチしました。
各地で金曜日行動
秋田・・勤め帰りの女性も注目
秋田市の即時原発ゼロを求める市民団体「さよなら原発県民アクション」は5月31日、同市中通の仲小路などをデモ行進し、「原発再稼働、絶対ダメ」と唱和しました。
初参加を含む33人が参加。市民に「一緒に歩きましょう」と呼びかけ。勤め帰りの女性3人組は「今度、原発を輸出するんだってよ」とつぶやいていました。
大館市では、原発ゼロを求める金曜日大館行動が行われ、「子どもを守ろう」などのボードを手にした女性ら20人が参加しました。
岡山・・中国電力の支社周辺で
原発ゼロをめざすイレブンアクション岡山実行委員会は、岡山市の中国電力岡山支社周辺で41回目のデモ行進を行いました。
トークでは、2人の男性が「いとこが福島県いわき市から仙台に避難している。収入が減って大変」「中国電力は事故が起きたときに補償する能力はない。一日も早く廃炉に」とそれぞれのべました。
長崎・・この行動は続けなきゃ
原発ゼロをめざす長崎連絡会の呼びかけで「いますぐ原発ゼロヘ!ながさき『あじさい行動』」が長崎市でありました。45人が参加。「原発再稼働反対」「すべての原発を廃炉にしよう」と唱和し、市役所と県庁を往復しました。」
先頭を歩いた西本一朗さん(70)は1カ月ぶりの参加です。「原発事故は一向に収束する気配がなく、安全管理の問題も次々に出てくる。原発ゼロをめざすこの行動は続けていかなければならない」と話していました。