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東日本大震災の大津波、太平洋を往復・・チリで反射、日本に/気象庁気象研究所・岡田正実客員研究員ら発表

東日本大震災の大津波は太平洋を横断して南米チリ沿岸に到達した後、反射して約2日後に日本の沿岸に戻って来た可能性が高いと、気象庁気象研究所の岡田正実客員研究員(元地磁気観測所長)らが5月1日、横浜市で開催中の日本地球惑星科学連合大会で発表しました。

福島県いわき市小名浜や静岡県御前崎市、三重県尾鷲市、和歌山県串本町の検潮所で観測されたデータから、戻った津波の高さは30〜60センチと考えられるといいます。

岡田さんは「津波が太平洋を往復した例は過去にもあったと思われるが、小さかったので注目されなかった。今回が一番有力なデータだが、正確には数値シミュレーションで確認する必要がある」と話しました。

岡田さんは、1960年にチリで起きた大地震で津波が日本の三陸沿岸にも押し寄せて被害が出た例を踏まえ、反射した津波が日本に戻った可能性があると推定。フランス領ポリネシアのマンガレバ島リキテアや米ハワイ島ヒロ、日本沿岸の検潮所で観測された波形を比較し、大津波発生後47〜48時間で戻って来た可能性が高いと結論付けました。

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